KYOJO CUP Rd.1レースレポート

過去最高21人に!女性ドライバーによるレースが開幕!

6年目を迎えたKYOJO CUPは、近年ハイレベルな戦いが繰り広げられ、今回の開幕戦では21台のマシンがエントリーしている。

悲願のシリーズチャンピオンに向けて、猪爪選手にとって大事な1戦を迎える。

公式予選 2位 2.00.880

前日の耐久レース後半からドライコンディションになった富士スピードウェイは、曇り空ではあるものの、ドライコンディションでの予選となった。

猪爪選手は、開始直後から早めにウォームアップを済ませ、トップタームをマークしていく。

20分間の中盤では、ライバルが上回り4番手まで落ちるが、最後に走りをまとめてトップから0.08秒差の2番手タイムを記録。

これにより決勝レースはフロントローからのスタートとなる。

決勝レース 熾烈な2番手争いに敗れるも表彰台3位獲得

今年最初のレーススタートはいっそう緊張感が高まる。

猪爪選手はスタートシグナルに素早く反応し、トップ翁長選手に並びかけるが、翁長選手も意地を見せ1コーナーのブレーキングでトップを死守。

猪爪選手は2番手をキープし翁長選手をマークしオープニングラップを終える。

3番手争いにより、猪爪選手はよゆうをもって翁長選手を追えるかと思われたが、翁長選手のペースが速く徐々に引き話される展開に。

さらに後方からは、予選6位からジャンプアップしてきた下野選手に迫られる。

6周目からはテールトゥーノーズ、サイドバイサイドの見ごたえあるバトルを繰り広げ、独走となった翁長選手には申し訳ないくらいに、カメラと視線の注目を集める展開となった。

最終ラップには、1コーナーで2位を取り戻した猪爪選手に、ダンロップコーナーでは下野選手が抜き返し、さらにサイドバイサイドで最終コーナーまでもつれるも、接触なくクリーンなバトルは0.1秒差で3位フィニッシュとなった。

猪爪選手コメント

「レースウィークを通して、ドライ、ウェットと変化するコンディション下で有意義なテストができました。力不足な部分を沢山発見できたので、日頃のトレーニングでレベルアップに努めたいと思います。去年よりも成長できた実感もあり、悔しさは残るものの最低限表彰台に登れたことはうれしく思います。

次戦は、10月23日に静岡県・富士スピードウェイにて行われます。第3戦は11月、最終戦の第4戦は12月と連戦になるため、今の自分に足りない課題の克服に取り組み、仕上げたいと思います」

FCR-VITA2時間耐久レースレポート

男女ペアのMixed Genderクラスに参戦

FCR-VITA開幕戦は2時間耐久レースとなり、猪爪杏奈選手一人でもエントリーできるが、新しくMixed Genderクラスができたため、S-FJチャンピオンの岡本大地選手を招集する。

このクラスの最大の難所は男女の体格差で、ドライバーチェンジの際にシートを入れ替えたりシートベルトを調整する作業が発生し、ピット最低制限時間3分を超えてしまう可能性がある。

しかし、猪爪岡本ペアは身長がほぼ一緒でその作業が発生しない。

さらに岡本選手は、去年のVITAコーチングでも飛び抜けた速さを見せていたため、クラス優勝のみならず総合でも期待がかかる。

公式予選 総合11位クラス2位 2.22.531

予選は翌日のKYOJO CUPの練習も兼ねて猪爪選手がアタック。

ウェットコンディションは前日からセットアップを煮詰めており、常にトップ10に入っていた。

クラストップは男性ドライバーがアタックをしており、女性の中ではトップタイムを記録。

決勝レースに向けて十分に戦えるポジションを確保できた。

決勝レース ペナルティと給油トラブルにより31位

スタートはMixed Genderクラスの特別規則により猪爪選手が担当。

雨はやんだがウェットコンディションの中、43台がローリングスタート。

序盤から先頭集団8台のペースが速く、猪爪選手は少し間をおいた10位で周回を重ねていく。

7周を終了したところで、SCランとなる。

これによりトップとの差が詰まりSCランが続く中、燃費がが持つことを確認し、10周目にピットインし燃料補給とドライバーチェンジを行う。

ここでタイヤの内圧もドライ寄りに変更し、岡本選手がピットアウト。

ピットアウトから路面コンディションよくなり、ピットイン組の中ではトップに立ち全体ベストタイムを更新しながら周回。

総合トップも狙える好調なペースだったが、なんとペナルティピットストップ60秒の表示が出る。

これはピットストップ中にタイヤの内圧を調整している際に、エンジンを始動させてしまったペナルティだ。

岡本選手はペナルティを消化し大きく順位を下げるが、ファステストラップを記録し再度、猪爪選手にドライバーチェンジ。

この際に今度は、給油装置のトラブルによりガソリンが入らず、大きくタイムを損失してしまった。

勝負権は完全になくなってしまったが、翌日のKYOJO CUPがドライコンディションになることを見据えて、猪爪選手が巻き返す。

ペナルティと給油トラブルで6分を失い、トップから3周ビハインドでフィニッシュとなった。

戦略面ではスタート序盤のSC中にピットインし、いち早くドライセットに変更し、総合トップも見えていただけに悔やまれる結果となった。

来月の鈴鹿2時間耐久レースでリベンジします!

FCR-VITA第1戦 2時間耐久レースへ参戦

KYOJO CUP開幕戦の前日5月14日に開催されるFCR-VITA2時間耐久レースに岡本大地選手を招集し参戦します。

Mixed Genderクラスは男女混合ペアによるクラスで、女性ドライバーがスタートドライバーと義務付けられています。

またピットインの給油時にはドライバー交代も義務付けられており、2時間を3スティントとするとフィニッシュドライバーも女性となります。

岡本選手は去年、コーチングとして38号車に乗って好タイムをマークしており、猪爪選手にとって心強いパートナーとなります。

総合優勝も視野に入れて万全な準備をしていますので、応援よろしくお願いします。